マルチタイムフレームMAというインジケータがあります。FX検証アプリには入ってません。スマホのチャートアプリで対応してるのはTradingViewくらいです(Webブラウザ)そこで、代替案として長期のMAを使うという方法があります。下記チャートは1時間足の20SMAを5分足に表示したもので階段状のラインになっています。その下にある赤の線は240SMAです。赤のラインは12本×5分=1時間を20SMAしたものです、つまり5分足12個×20=240。階段状のラインと同じような位置にあることが分かります。
・移動平均線20SMAは直近20本のローソク足の終値の平均値
・1時間足は5分足が12個集まった集合体
5分足の終値12個の平均は1時間足の終値と類似しています(類似してるだけで厳密に言うと違いますが、1時間足の終値は、その内部の5分足12個の平均値と似ていて大きく異なる事はないと想定されます。しかし例えば、とてつもなく長い上髭をつけた後に1時間足の終値が下げて終わった場合、値はそれなりに異なります。そういったものをさらに20個平均をとって移動平均線が計算されますが、いろいろなパターンの平均値であるため、この値を連続させると1時間足20SMAと似たようなラインになります。)
まとめ
MAの値を下記に設定することで似たようなラインが引けますが厳密に言うと違います。計算に使ってるデータが違います。スマホのアプリがマルチフレームMAに対応してない場合の選択肢として検討してみる価値はあるかもしれません。
- 1時間足の20SMAを5分足に表示するには240SMA
- 15分足の20SMAを5分足に表示するには60SMA
- 4時間足の20SMAを5分足に表示するには960SMA
計算式:上位時間軸(分)×SMA本数÷表示したい時間軸
60×20÷5=240
15×20÷5=60
240×20÷5=960
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60分÷5分=12本 → 12本×20SMA = 240SMA
15分÷5分=3本 → 3本×20SMA = 60SMA
240分÷5分=48本 → 48本×20SMA = 960SMA
備考:
SMAであればこちらの計算式で良いのですがEMAは計算方法として、より多くの過去データを使って計算しているため、こちらの計算式を当てはめることはできません。